巷の喫茶店という喫茶店を巡り巡ったわけではないが、おおよそ化け猫喫茶などというものにはお目にかかったことがない。 そこで、こんな喫茶店があったらさぞ面白かろうと、青写真を思い描いてはみたがついぞ実現しなかったその目論見を改めて ここに書き出してみようと思う。
化け猫がでそうな所と言えば鄙びた家、廃墟。
廃墟には何故だか古巣のような懐かしい人を惹きつけるところがある。
火宅無常の露の我が身など一顧だにせず、在りし日の他人の生活に思いを馳せる身勝手な人間の欲望が廃墟趣味であり、
延いては、化け猫趣味であるかも知れない。それはさておいて。化け猫喫茶の候補地として、いかにも化け猫が出そうなあばら屋を探そう。
化け猫にコーヒーを所望せんものは、すべからく廃墟に赴くべし。
おそらく化け猫喫茶のウェイトレスを募集しても応ずるものはあるまい。100年に一人あるか否か。まず、化け猫ウェイトレスの理想像を公開しなければはじまるまい。
お湯を沸かすにコールマンなんか使った日にはとたんに興ざめしてしまう。七輪にかぎる。
化け猫ウェイトレスがコーヒー道具一式携えて、ご希望の場所へ、ご希望の時間にお伺いいたします。これが最も化け猫喫茶のあるべき姿に近いのである。 しかし、七輪背負って登場では間抜けすぎるな。
化け猫喫茶は完全予約制とする。最後に、化け猫ウェイトレスに夜伽を希望してもよし。だが命の保証はないな。
進行中....
@すばらしい!
Aむごい。
B雰囲気あるね!
C魔界の入口か!
Dtres bien!
E化け猫が出そうな荒屋。実は拙宅。
F化け猫に車は無用。妖術に勝るものなきがゆえなり。
G化け猫にテレビは無用。
H化け猫にケムトレイルは効かぬ。